PP Nautilus Ref.5800/1A Timegrapher
今回はPP ノーチラス Ref.5800/1A である。
これは、たもその保有ピースの中では製造年が新しく2007年のギャラである。
従って、恐らく一度もメンテナンスは受けていないであろう。
そういう意味では、そろそろOVHも考えなければいけないステージにある。
Ref.5800は、無垢ノーチラス Ref.3800/1と入れ替わりで休止させていたので、
手巻きで巻上げてから計測を行なった。
事前の体感日差は+2秒/日とかなり高精度を維持していたのだがどうだろうか?
(タイムグラファー、文字板上で計測)
マイク部への時計の取付けは、このように固定爪側に竜頭を向けた方が、
常用姿勢である竜頭下と12時下に向ける時に楽なことが分かった。
文字盤上での計測では、
日 差 : +8秒
振り角 : 288度
ビートエラー : 0.2mS
振動数 : 21600bph
と出た。
文字板上では体感日差よりも大分プラス側にズレているようだ。
振り角やビートエラーは申し分なく、まだまだ使えそうである。
体感日差との違いを確認するために姿勢を変えて計測してみる。
(タイムグラファー、竜頭下で計測)
日 差 : -1秒
振り角 : 235度
ビートエラー : 0.5mS
と出た。
おお!やはり常用姿勢では、ほとんど日差フラットになっている。
やはり、姿勢を文字板上から変えると振り角が落ちてビートエラーも増加するのだが、
これは仕様なのか、経年劣化なのか少々気になるところである。
(タイムグラファー、12時下で計測)
更に姿勢を変えて、今度は12時下で計測した。
日 差 : +5秒
振り角 : 224度
ビートエラー : 0.0mS
と出た。
今度は少しプラス側の偏差になっている。
3つの姿勢での計測結果を総合すると、常用体感日差の +2秒と概ね一致しており、
計測結果に違和感はない。また、時計をワインダーで休ませている時の方が
日差が大きい気がしていたので、これも計測結果と一致している。
まだ、しばらくこのまま使い続けても大丈夫そうである。